⑧問題を解くとき、答えを見ないで、じっくり考えるべきなのか?

問題を解くとき、答えを見ないで、じっくり考えるべきなのか?

 数学の問題を一問一問調べながら時間をかけていたら、いつまでたっても問題は終わりません。数学は、パターンを理解した上で暗記することが必要です。

 というのも、入学試験には、制限時間があるからです。

 「数学は、発想力だ!」「数学は、思考力だ!」

 そのとおりです。

 でも、入学試験には制限時間があるので、問題を見てから、多くても数分でやり方を見抜かなければ、合格点は取れません。事実、高校入試や大学入試も年々難しくなっていますが、数学の得意な人が一致していうのは、「時間が足りない」ことです。

 ですから、理解するだけではなく、答えをすばやく出すことも訓練していかなければなりません。

 そのためには、数多くの問題を効率的にさばいていかなければなりません。

 高校入試や、一般の国公立大学入試であっても、これで十分です。

 それだけで、合格点は取れます。

  東大や一橋大、東京工業大学などの難関大学、また、国公立医学部を目指している場合、これだけで十分とはいえませんが、これが「前提」となります。

 つまり、パターンを理解し、覚え、数多くの問題を効率的にさばく。

 これができているのが前提で、難問にも挑戦する必要があるということです。

 その前提なしに、難問ばかり解いていたとしても、合格には及びません。

  2分程度考えて分からなければ、答えを見て、解決し、その後、3回くらい繰り返し復習してパターンを覚える。

 これが効果的な数学の学習方法です。

  パターンを知らなければ、たとえどんなに思考力があったとしても、制限時間内に正確に解くことはできない。それでは、受からないのです。

 同じことが、英語にも、理科にも、いえるでしょう。


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