⑥「自ら学ぼうとする」姿勢になるような理想的な学習環境とは?

⑥「自ら学ぼうとする」姿勢になるような理想的な学習環境とは?

 「自ら学ぼうとする」姿勢になる、理想的な学習環境とはどういったものなのでしょうか。
 初めから自分が「自ら学ぼうとする」姿勢であれば、「通信講座の受講」や「参考書や問題集で自習する」といった方法で、学習塾などに通わずに勉強することができるはずです。
 しかしながら、それは、現実的ではありません。
 成績を上げるためには、単に、問題集や参考書をこなせばいいというわけではないのです。自分一人で継続していくこともかなり強い意志を要します。
 どんなテキストをどういう順番で、どのようにこなしていくのか。
 自分ひとりで学習する場合、どうやってメリハリをつけていくのか。モチベーションをどう保つか。
 多くの人が、自学自習が難しいということはわかっていると思います。
 そこで、「学習塾に通学する」か「家庭教師をつけて勉強する」という方法に頼ることになるでしょう。
 これまで「集団型進学塾に通うことで基礎学力を伸ばすことができるわけでも、学力がすぐに向上させられるというものではない」ということを述べてきました。
 とはいえ、「集団型進学塾の一部で見られるマイナス面」を解消した学習塾も最近は増えつつあります。
 それぞれの生徒の個性や発達具合を尊重し、一概にテストの得点・偏差値により生徒を選別しないといった学習塾も存在します。
 合格実績などの過剰な宣伝を行わないで、通ってくる生徒の成績向上に真剣になって取り組んでいるような学習塾です。
 しかしながら、実際に塾選びとなると聞こえの良い進学実績や合格率、授業のカリキュラムなどの情報に左右されがちです。
 一見して良さそうな情報に誘われ、いざ進学塾に通わせたところで、大量の課題・テストに追われ、子どもの勉強に対する自信・意欲がそがれたという実例も後を絶ちません。
 先にも述べましたが、「自ら考え、学ぼうとする」姿勢は「勉強が理解できるから、やる気になる」からこそ生まれるのであり、集団型進学塾の「解くテクニック」を何となく理解するような学習では、到底得られないものです。

 しかし、そうした集団型進学塾で大量の課題・テストを解かせ、勉強させているのが得てして良いイメージを形成し、多くの生徒が集まる、ということにつながっているという実態があります。
 保護者から見ると、たくさんの教材や、たくさんの課題があることで、それで安心してしまっているところがあるのです。

 大切なのは、実際に学習塾に通う生徒自身が、それらの教材にどのように取り組むかが重要なのに、学習塾に入るときには、そういった目に見えない重要なことに気づかない場合が多いのです。
 保護者に代わり、塾が「生徒の学力をよりよく伸ばそう」と授業・指導を行うのが本来あるべき姿ですが、実際は必ずしもそうではないのが実情です。
 勉強は「詰込み型学習」で伸ばせる領域も確かにありますが、訓練を仕向けると逆効果となるものもあるのです。
 訓練を仕向けることによって、プラスにならないだけならまだいいのですが、長い目で見ると、プラスマイナスゼロではなく、「マイナス」になる場合もあることを肝に銘じておくことです。

 「自分で考える力」は「人生の底力」だからこそ、「自分で考える力」をしっかり身につけておくことで、人生の質を底上げできるといえます。

 学習のベースとなる基礎学力をしっかりと身につけること、さらに、「自分で考える力」を身につけることには多大な時間と労力が必要です。
 でも、いったん身につけてしまえば、その後の勉強を、その教科や内容がどんなものであっても、スムーズに進めることができます。

 ただ、残念なことに、「自分で考える力」を身につけることを考慮しながら授業を行なうことのできる先生は限られてきます。
 この指導能力は、「講師研修」で身につけることのできるような類のものではありません。たとえば、単に分数の計算の仕方を教えるにしても、できるだけ生徒が暗記に頼らず、少しでも考えて解けるように十分に練られた指導方法のため、生徒の理解度は一瞬で上昇し、同時に思考力も育成されるのです。
 「考える力」を伸ばすことを重視した授業を受けると、将来にわたって応用がきく「思考力」が身につきます。
 幸いなことに、最近では、学校や近くの塾にそういった先生がいなくても、インターネットなどで、そういった授業を視聴することができたりします。

 とはいえ、自らインターネットなどを通じて映像で勉強を進めていくにはかなり強い意志が必要となり、多くの人にとって現実的とはいえません。
 やはり、自分の学習に対するモチベーションを保つためにも、ちょっと質問できる先生や、相談できたり、学習コーチしてくれたりするような先生がいる塾などがあれば心強いですよね。

 ただ、それらに匹敵するくらい重要なのは、「自分ひとりでの学習」です。
 「自分ひとりでの学習」で学校や、学習塾などで学んだことを「いかにして復習するか」がとても重要なのです。
 自分の目標に応じて、何をどういう順番で復習をこなしていくと良いのか、自分で勉強方法を考えながら、実行し、試行錯誤しながら、自分なりの成績が上がる勉強法を見出すことはとても大切です。

 そのプロセスの中で身につく「自分で考える力」はテストや受験にかかわらず、生涯にわたってずっと能力を伸ばし続けられる「生きる力」――自分で課題を見つけて学び、自ら考えて主体的に判断・行動する上で、「問題」をより良く解決する資質・能力のベースとなるのです。


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