⑦大きな流れは誰にも変えることができない

大きな流れは誰にも変えることができない

 数年前、民間企業である「楽天」の社長や、「ユニクロ」を運営している会社の社長が、「社内の公用語を英語にする」と宣言し、それを実行しはじめたとき、新聞やテレビでかなり話題になりました。半分近くは、それを批判するものでした。
「日本の会社なのに、公用語を英語にするなんてばかげている」そう発言した大企業の社長などのコメントも読んだこともあります。

 しかし、私は、日本でも、「英語公用語化」が今後主流になっていくことは、もっと前から、感じていました。

 というのも、それよりさらに数年前、私の教え子で東京大学へ進学した「工学部」の生徒は、大学四年生になったとき、大学での自分の行動している範囲での実質的な「共通語」のほとんどが、日本語ではなく、英語にいきなり変わったと話していたのを鮮明に覚えていたからです。
 大学の授業~板書も、教授(日本人)の授業も、友人との会話も、昼食での雑談も、レポートも書くのも英語、発表するのも英語・・・・・・。
 別に、英文科でもなんでもない。入学前にはそんなことは聞いていない。

 なぜ、共通語が英語なのでしょう?
 理由は、「そうするしかないから」なのです。

 要は、彼の通っている「東京大学工学部の某学科」の8割は外国~主にアジアからの留学生で、出身国もさまざま。中国、韓国、タイ、パキスタン、ネパール、バングラディシュ・・・・・・・。そう、母国語がみんなばらばらなので、英語を共通語にして、コミュニケーションをとったり、勉強したりしているのです。
 日本でもそうですが、英語は、それぞれの国から来た留学生にとっても、たとえ得意、不得意があっても、母国語以外で、カタコトでも少しはかじっている言語だからです。
 「英語」を共通語としているから、「英語大好き!!」というわけでもなく、教授だって、授業で話す英語の発音が、「日本人英語丸出し」であったり、留学生の英語がカタコトであったりしても、とにかく、「共通語を英語にするしかない」のです。
 そうするしかないから。

 大きな流れは誰にも変えることができないのです。

 以前、私の仕事を手伝ってくれた東京大学の薬学部の学生も、薬学の文献であるとか、授業であるとか、あるいは、研究論文であるとか、発表であるとか、すべて英語で行なうことが常識になっていると言っていました。

 東京大学では、別に英文科でなくても、学部や学科、あるいは、研究室によっては、英語が実質的に共通言語になっているところも少なくないのです。

 また、早稲田大学の国際教養学部では、各国からの留学生や帰国子女も多く、授業は、そのほとんどが英語で行なわれるだけでなく、休憩時間や、ランチタイムも英語が共通語になっているくらいです。

 すでに何年も前から東京大学の学生や、早稲田大学の学生にそういったことを雑談として聞いていた私にとって、民間企業の英語公用化は、必然なものなのだ、とすぐに感じました。

 楽天やユニクロの社長にしても、別に「英語ができたほうがカッコイイ!」とか、「英語圏にあこがれている」とか、「企業ブランドのイメージ作り」であるわけではきっとなく、今後、いろいろな母国語をもつ人と仕事をしていく状況が想定される中で、その共通語として「英語」にするのは、「そうするしかないから」だと考えた結果だと思うのです。
 もちろん、直接聞いたわけではなく、あくまでも私の推測なのですが。
 時代は大きく変化しています。大学を卒業して会社に入社し、数年後、会社内の共通語が英語に突然変わる。このような変化が、いきなり自分の身に降りかかったとしても、冷静になり、的確に判断し、柔軟に受け入れる力が、これからの時代はますます必要になってきます。学校の教科書には載っていなかった変化がどんどん起こってくるのです。

 東京大学に合格し、入学した彼らだって、受験勉強で学習した内容そのものが今、「非常に役に立っている」とは思っていない。
 でも、「東京大学に合格する!」という目標に向かって、遊びたいのも我慢し、テレビを見る時間も極力減らし、必死にがんばって、努力してきた。そして、「結果を出した」という自信が、予測できない出来事に対しても、懸命に立ち向かっていく力に結びついていると思います。
 受験勉強をするプロセスの中で身に着けたそういった力こそ、懸命な受験勉強で得た大切なものだと感じます。
 時代は常に変化しています。
 しかも、この十数年は社会全体の価値観までも変わってしまうような変化の時代です。
 今の中高生が大人になったとき、学校でも教えてくれなかったことや、親からも聞いたことのないような予測できないような環境になってしまう可能性が高いのです。だから、今、学校で学んでいる学習内容そのものは、ほとんど役に立たなくなるかもしれません。

 しかし、「目の前の目標を達成するために、努力して、結果を出す」という受験勉強やテスト勉強を通じて努力を繰り返し、そのプロセスを通じて身につけた「自分で考える力」は、将来、どんな環境になったとしても、自らの人生を切り開いていけるような大きな力となるはずです!

 そう考えて、一見、無味乾燥な「テスト勉強」を、何回か一生懸命に行なって、自分なりに結果を出してみませんか?
 そして、それを通じてあなたが肌で感じること、それが「成績を上げる」本当の意味なのかもしれません。


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